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不眠症にアロマを役立てよう

 

不眠症にアロマは効果があるのでしょうか?

アロマとは、言うまでもなくアロマテラピーの略です。
アロマ(芳香)、テラピー(療法)ということからわかるように、匂いを活用して心身の調子を整える医療になります。イギリスではアロマの学校があるほど、医療として認められています。しかし、日本では睡眠薬などに対して、民間療法という位置づけになります。

不眠症にアロマは、どのように作用するのでしょうか?
結論からいうと、アロマは大脳辺縁系の興奮を鎮めてくれます。匂いの電気信号は、嗅覚野に届く前に大脳辺縁系を経由するのです。

大脳辺縁系とは、本能や感情を起こす元の部分。
脳の奥のほうに存在し、古い脳といわれています。進化の過程で、古い脳は奥深くに追いやられ、理性的な大脳新皮質が周囲を覆っている形になっています。つまり理性的な脳が、動物的な脳を制御しているイメージになります。

周辺の大脳は、ものをイメージしたり考えたりする部分ですが、悩みや興奮は大脳辺縁系の領域です。不眠の原因として、この大脳辺縁系の興奮があります。その情報が視床下部にある睡眠中枢に伝わり、全身に交感神経を優位にするように指令を出すからです。不眠症にアロマが役立つのは、まさにこの興奮を根本から鎮めてくれるからなのです。

もちろん不眠症にアロマテラピーが役立つ人と、あまり効果がない人に分かれます。ですから、睡眠前のちょっとした「睡眠儀式」くらいの気持ちで活用するといいと思います。有酸素運動とか快眠サプリメント、入浴など、ほかの不眠症対策に付け加える形で活用しましょう。

不眠症へのアロマ活用法

不眠症に効くアロマは、人それぞれですが、ラベンダーやカモミール、バレリアン、ペパーミントが有名です。そのほかオレンジ、バニラ、ローズ、レモンバームなどなど、種類はたくさんあります。できれば精油(エッセンシャルオイル)を販売しているアロマの専門店に出向いて、好きな匂いを選ぶとよいでしょう。

不眠症にアロマを活用するのは、簡単です。
専門店で買ってきた精油(エッセンシャルオイル)をティッシュに1,2滴たらして、枕元に置いておくだけです。そうすれば眠っている間中、心地よい匂いが大脳辺縁系を鎮静化するように作用します。

その結果、普段よりも深い眠りになり、朝起きたときに熟睡感が得られます。
寝る前に緊張したままだと、睡眠中も脳と体の緊張が解けず、浅い眠りになりがち。そのため寝る前には、心身の緊張を解いてから寝付くことが大切なのですが、アロマなら、ただ置いておくだけでこれが可能になります。

不眠症に使うアロマの精油は、100パーセントのものを使用したほうがいいようです。水で薄めたものや香料を追加したタイプを使うと、吐き気がしたり頭痛の原因になることがあります。こういった不純物が含まれているものは、アロマオイル、フレグランスオイルなどと呼ばれます。アロマテラピーアドバイザーの資格を持つ店員さんに聞いて、純度100パーセントかどうかを確認するといいと思います。

不眠症のアロマ活用法としては、もっとも簡単な方法として、前述したようなティッシュに染み込ませるやり方がオススメです。そのほかアロマテラピーが楽しくなってきた人は、専用のアロマグッズを購入するのもいいかもしれません。

アロマグッズには、アロマキャンドルやアロマポット、アロマライトなどがあります。ロウソクに練り固めたものをアロマキャンドルといいます。そのほかのものは、熱によって水に入れた精油を揮発させます。蒸発した精油が、部屋にほのかな匂いを広げてくれます。

ただ光を灯すと睡眠ホルモンのメラトニン分泌に影響を与えますので、離した場所に置いた方がよいでしょう。寝ているときは電気式にし、できればアロマキャンドルやアロマポットは控えたいものです。火事の心配があるからですね。

不眠症にアロマを役立てる場合、注意事項がいくつかあります。
まず必ず知っておくべきこととして、エッセンシャルオイルを飲むと死ぬことがあるということ。海外で、そうした事例があります。ですから幼い子供がいる家庭では、置き場所に気をつけましょう。そのほか柑橘系のエッセンシャルオイルをつけた状態で日光に当たると、肌が酸化してシミになることがあります。

バレリアンなどと比べて、精油は同じハーブとはいえ、飲むことを前提に作られていませんので、匂いを嗅ぐことだけに活用しましょう。

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