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不眠と病気について

 

不眠と病気は、お互いに密接な関係にあります。
不眠症は病気を引き起こす原因となり、また反対に、なんらかの病気に罹患すると不眠症の要因となり得ます。

つまり睡眠不足が続くと、心身の疲労が蓄積します。
そうなると、うつ病や体の病気を引き起こす可能性があります。また病気にかかると、痛みや薬剤の関係で寝付きにくくなります。交感神経が優位になりがちなので、なかなか寝れなくなる可能性があるわけです。

不眠は病気の原因に

ここでは、不眠が病気を引き起こすという側面を見ていきましょう。
人はなぜ眠るのかというと、もちろん心身を休めるためですよね?ドミノ倒しのストッパーのように、毎日毎日その日の疲れを取って、翌日の活力を充填しているわけです。そのほかに脂肪を燃焼したり、記憶の整理をしたりという役割もあります。

人はずっと同じ睡眠を取っているのではなく、一晩のうちに2種類の眠りを繰り返しているのはご存じだと思います。深いノンレム睡眠と浅いレム睡眠です。

成長ホルモンが体の病気を予防する

ノンレム睡眠は、大脳を深く休ませるとともに、成長ホルモンを分泌する大切な時間帯。不眠と病気、とくに体の疾患を予防するためには、とても大切な睡眠です。成長ホルモンの役割としては免疫力の回復と増強、肌の修復、筋肉や骨の修復や成長、脂肪の燃焼があります。

もし慢性的に浅い眠りが続くと、成長ホルモンの分泌量が減ってしまいます。
そうなると上記の働きが弱まります。とくに免疫力が低下しますので、病気にかかったり、病気の治癒が遅れることに。

いちおう睡眠時間は取れているものの、熟睡感があまり感じられないという人は要注意です。浅い眠りというのも、不眠症の一種だからです。浅い眠りになる原因としては、運動不足、ストレス、アルコール(お酒)などがあります。深い眠りを取ることは、免疫力を向上させ、健康を増進させるために不可欠の要件といえます。

起きている間も、体に負担がかかる

不眠が病気を引き起こす理由は、寝ている間だけではありません。
起きてからも、ずっと交感神経が優位な状態が続きます。アドレナリンやノルアドレナリンが慢性的に分泌されていると、血圧や血糖値が上昇して、糖尿病や高血圧などの生活習慣病の原因ともなりかねません。

そのほかコルチゾールの分泌もさかんになって、慢性的に血糖値や血圧が上昇します。コルチゾールが増え続けると、内臓脂肪が蓄積して、メタボリックシンドロームの原因となります。そうすると、体に悪い様々な生理活性物質(アディポサイトカイン)が分泌されてきます。その結果、長い年月をかけて徐々に健康に悪影響を与えていくことになります。

ですからビジネスマンなどで、ウィークデーは慢性的に睡眠不足の習慣があると、内臓脂肪の増加を引き起こし、不眠が病気の原因となりかねません。自分でも気づかないうちに血液検査値が悪化して、病気の原因を作っているかもしれないのです。

不眠はうつ病の原因にも

不眠と病気の関係は、体だけに留まりません。
睡眠不足が続くと、うつ傾向になったり、うつ病そのものを引き起こしかねません。記憶の整理やうつ病の予防は、レム睡眠が担当しています。

レム睡眠とは、浅い眠りであり、夢を見ているときです。
このときは比較的大脳が活発に活動していて、日中に経験したことの中から、要らないものを忘れて、必要なものを大脳に格納する作業が行なわれています。これによって、嫌なことの記憶を薄めたり(忘れたり)、勉強したことを長期記憶に定着させているわけです。

寝初めの3時間にとくに集中して現れるノンレム睡眠とは違って、レム睡眠は睡眠全体に現れます。むしろ明け方のほうが長くなります。そのため睡眠不足になると、レム睡眠が足りなくなり、やる気が出なくなったり、気分がふさぎ込んだりするのです。精神的な面でも、やはり不眠は病気の原因となりうるわけです。

眠気とは、体が要求している証拠

睡眠は健康な毎日を送っていくうえでは、必要不可欠なものです。
眠気が出てくるということは、体が要求しているということです。お腹がすくから食べ物を食べ、結果として体に栄養素を供給することができます。もし食べなければ、病気になってしまうでしょう。

これと同じことが睡眠にもいえます。
不眠は病気を引き起こしてしまうので、なんとかして眠る必要があります。ところが不眠症は、眠気が出てこないから問題なわけです。でも眠気がないからといって寝ないでいると、前述したように、さまざまな生活習慣病の元となります。食欲がないからといって、何も食べないでいると病気になってしまうことと一緒です。

不眠は病気を引き起こす元であるという認識を強く持ち、すぐに不眠症対策を取るべきです。たとえば、どうしても眠れないのなら、精神科や心療内科などのメンタルクリニックに行くべきでしょう。睡眠薬のハルシオンやアモバン、マイスリーを服用すれば、30分以内に眠気が現れてきます。

不眠が病気を引き起こすのが分かったとしても、睡眠薬は副作用があり危険なので、できるだけ服用したくないという人もいるでしょう。そういった人は、当サイトで解説している不眠症対策を実践してみるか、以下のリンク先で紹介しているような不眠解消法を試してみるしかないと思います。

睡眠薬を必要としない不眠症対策
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