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不眠症の治療について

 

不眠症の治療とは、どのようなことが行なわれるのでしょうか?

イメージから言うと、強制的に危険な睡眠薬を勧められると考える人がいるかもしれません。しかし実際は、そのようなことはありません。まず精神科の医師は、不眠で悩んでいる人の話を聞いてくれます。これは、どの病院でも同じですね。

不眠症治療として、まず患者さんの置かれた状況を聞きだすわけです。
そうしないと、適切な不眠症対策を取れないからですね。お医者さんは、いつごろから眠れないのかとか、夜中に目覚めるかとか、いろいろ聞いてきます。それに備えて、あらかじめ整理しておくといいですね。家族からの意見も聞いて、いびきをしていたかどうかも知っておきましょう。

精神生理性不眠症の治療方法

不眠症の治療に、何でもかんでも睡眠薬を処方するわけではありません。
たとえば精神生理性不眠の患者さんには、まず病院に一拍してもらい、睡眠の状態を計測します。これを目に見える形にして、患者さんに見せるのです。

不眠恐怖症を抱えている不眠症の患者さんは、実際には眠れているのに、自分は寝れていないと「思い込んでいる」ことが多くなります。そこで計測の結果の睡眠グラフを見てもらいます。計測の結果は、意に反してよく眠れているものです。それを見た患者さんは、安心して不眠症治療は終了するのです。これを認知行動療法といいます。

もちろん、なかには緊張の強い睡眠恐怖症の患者さんもいるので、睡眠導入剤を処方することもあります。また、よく眠れていると教えても、それを受け入れようとしない患者さんもいます。「先生がそばにいたから、よく眠れただけだ」と考えるわけです。こうした人は、神経症の素質がかなり強いために、不眠症治療は続けることになります。

うつ病の場合も、不眠症の症状が現れます。
脳内に、セロトニンの分泌が少なくなるためだと思われます。寝付けないことよりも、中途覚醒や早朝覚醒が多いようです。この場合は、抗うつ薬とカウンセリングが主体となります。睡眠薬は、補助的に使っていきます。なぜなら寝付けないのは、うつ病が原因であって、うつ病が治れば自然と眠れるようになるからです。むやみに睡眠薬に頼るべきではないといえます。

睡眠薬を必要とする不眠症治療

しかし、なかには不眠症治療に、睡眠薬を必要とする人もいます。
それは強い神経症をもっている人とか、強いストレスを抱えている人です。神経症の素質が強い人は、どうしても夜になるにつれて不安が湧いてきます。こうした予期不安を抑えるために抗不安薬を使用したりしますが、睡眠導入剤も使用します。

強力な入眠作用がある睡眠薬としては、ハルシオンやアモバン、マイスリーがあります。これは超短時間作用型の睡眠薬といいます。血中半減期が比較的短いので、すぐに眠れるのですが、夜中に目覚める副作用もあります。

睡眠薬を使った不眠症治療で注意することは、その飲み方です。
ベンゾジアゼピン系の不眠薬は、医師の指示に従って服用する分には、安全なお薬です。しかし、アルコールと一緒に飲んだり、指示を守らずに量を多くすると、依存性がついたり、中途覚醒が多くなります。

ハルシオンの副作用や危険性としては、夜中に起き出して夢遊病の症状が出ることです。これは本人は覚えていないので、とても危険です。車の運転をしたり、料理をして、ものを食べたりするのです。

強いストレスがあるときも、睡眠薬による不眠症治療を行ないます。
もちろん眠れないのはストレスが邪魔しているからですが、どうしてもストレスを除けない場合があります。たとえば心的外傷後ストレス障害(PTSD)などです。こうした場合は、いつまでたっても眠れないわけですから、とりあえず不眠症の薬によって、睡眠を確保するわけです。

慢性的に睡眠薬を飲んでいると、腸内の微量なビタミンであるビオチンを消費・減少させる弊害もあります。それは神経障害を引き起こし、さらなる不眠を引き起こす悪循環になります。しかし眠ることによって、成長ホルモンを分泌させたり、うつ病を防ぐ効果がありますので、とりあえず眠ることが大切になります。

睡眠薬を必要としない不眠症対策
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