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精神生理性不眠症について

 

精神生理性不眠症は、その名のごとく不眠症の症状の一種です。

もっとも不眠症らしい症状で、原発性(原因が不明)といわれています。
つまり何か精神的な悩みやストレスがあって、気になって寝付けないというわけではないわけです。神経症が根本にあるのではないか、と推測されています。その不眠治療は、なかなか一筋縄では行かないようです。

精神生理性不眠症は、一言でいえば患者さんの思い込み。
実際には寝れているにも関わらず、本人は全く眠れないと訴えるわけです。

そこで精神生理性不眠症に対する、もっとも有効な不眠症対策は、病院に一泊してもらい、睡眠の状態を測定することです。その結果のグラフを患者さんに見てもらい、実際は寝れているという認識に改めてもらうわけです。これを認知行動療法といいます。

大半の患者さんは、これによって認識を改めて、治療は終了に向かいます。
しかし、なかには神経症の素質が強い人もいて、そうは考えない人もいます。先生がそばにいたから眠れたのであって、自宅に戻れば、また眠れないというわけです。

精神生理性不眠症の特徴

精神生理性不眠症は、睡眠というものを過度に意識してしまっている状態です。
本来は眠気が出てきて、自然と眠りに入っていきますが、精神生理性不眠の患者さんは、「今日もまた眠れないのでは?」と考えてしまいます。この状態を、将来に対する不安ということで「予期不安」といいます。ひどくなると日中から、夜が来るのが不安になるようです。

精神生理性不眠は一見、うつ病に似ています。
しかし明確な違いがあります。神経症由来の不眠は、寝れない苦しみを訴えます。しかし実際に眠れていることが多いものです。それに対して、うつ病による不眠症は、寝れないことを苦にすることは、あまりありません。そして本人が感じているように、実際にも寝れていないことが多いのです。

精神生理性不眠症の治療方法

精神性生理性不眠症においては、気にしないことが一番ですが、そうは言っても不安が湧いてくるから仕方ありません。神経質な人、完全主義の人に多く、睡眠は8時間でなければならないなど、決め付けていたりします。

ですから精神生理性不眠症に対する治療法としては、そういった固定観念を壊すことも有効です。あえて寝る時間を遅くしてみたり、いつもより早く起きてみたりして、睡眠時間を減らすのです。そうやって生活してみて、「少ない睡眠時間でも、意外に元気に活動できるものだな」という認識を持つと、睡眠に対する過度な意識が和らいできます。

また睡眠時間を短くすれば、次の日は眠くて、早く寝たくなります。
しばらく短時間睡眠を続けていると、効率よく睡眠を取れるようになり、睡眠の質が向上します。深い眠りになるということです。

そのほか精神生理性不眠症の患者さんは、日中の運動量が少ない傾向があります。昼間に家の中でだらだらと過ごしていたら、当然夜は寝付きにくくなりますよね?そうなれば、余計な考えも浮かんでこようというものです。

ですから精神生理性の不眠の場合は、日中の運動量・活動量を増やすとよいのです。たとえば昼間のウォーキング。太陽に当たればセロトニンが作られ、それがメラトニンに変化します。また心地よい疲労感が、睡眠物質に変化し、夜に深い眠りが得られます。

夜に寝付けなくて不安な場合は、すぐに精神科や心療内科などのメンタルクリニックに行くのではなく、まずは、日中の運動量を増やしてみてはどうでしょうか?また前述したように、睡眠時間を短くしてみるのも有効です。

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