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睡眠薬ハルシオンの副作用と危険性

 

睡眠薬ハルシオンは副作用があることを、ご存じでしょうか?
現在の不眠症の治療薬は、ベンゾジアゼピン系の睡眠導入剤であり、かつてのバルビツール酸系の薬剤とは比較にならないほど安全、と聞いているかもしれません。

しかし、それは睡眠薬の服用量をオーバーしても、致死量に達することはないという意味。その点では、確かに現在の睡眠薬は「安全」といえます。その代わり健康を害したり、別の経路で命に関わりかねないという、睡眠薬ハルシオンの副作用があります。つまり夢遊病による交通事故、産業事故などです。

睡眠薬ハルシオンは、トリアゾラムともいい、超短時間作用型の薬剤に属します。つまり服用後30分以内に効果が現れ、眠気を生じます。睡眠薬ハルシオンの副作用には、以下の二つの小さな症状が、まず存在します。

  • 30分以内に布団に入らないと、別の場所で寝入ってしまう
  • 服用後の記憶がなくなる(一過性健忘)

そのため睡眠薬のハルシオンを服用したら、速やかに布団に入ることが大切になります。やることを全て終え、あとは寝るだけの状態にしてから、ハルシオンを飲むべきです。しかし、これはまだ小さな睡眠薬ハルシオンの副作用といえるでしょう。

そのほか急に中止すると、禁断症状(離脱症状)を生じて反跳性不眠になるという睡眠薬の副作用もあります。これは作用時間が長い睡眠薬では起きづらいのですが、作用時間が短いタイプでは要注意です。

いったん睡眠薬ハルシオンの副作用や依存症に陥ってしまうと、普段から攻撃的な態度になったり、錯乱状態、うつ状態からの自殺願望などへと発展する危険があるともいわれています。後述しますが、こういった危険性が患者側に、よく伝わっていないという現状があります。

睡眠薬ハルシオンと夢遊病の症状

睡眠薬ハルシオンの副作用として、もっとも重大なものは、夢遊病の症状が起きる可能性があることです。つまり夜中に中途覚醒して、いろいろな行動を取るのです。睡眠時遊行症といわれるものに、よく似ているといえます。

たとえば睡眠薬ハルシオンの副作用としては、夜中に起き出して食べたり、電話を掛けたり、ドライブに行ったりするそうです。夢遊病のような症状ですから、もちろん本人には記憶はありません。ただ認知力は極端に低下していますから、自動車事故を起こす危険が出てきます。

こういったことから夜勤勤務の人で、睡眠薬ハルシオンを服用後に、途中で起き出して仕事をするという場合は、危険なので飲まないようにしましょう。たとえ起きることができても記憶がないため、重大な産業事故を引き起こす可能性があります。

米国では、睡眠薬ハルシオンの服用者が、銃で母親を射殺した事件が起こりました。これも睡眠薬ハルシオンの副作用によるものです。本人には、まったくその意思がなかったといいます。

このような睡眠薬ハルシオンの副作用は、知っておく必要があります。
ただ、誰でもなるというわけではなく、医師の指示に従わずに自分勝手に服用量をオーバーしたり、アルコール(お酒)と一緒に飲んで酩酊したりした場合が多いようです。しかし、人によってはきちんと正しく飲んでいても、こういった睡眠薬ハルシオンの副作用は起きないとは、誰も約束できません。

睡眠薬ハルシオンの現状とは?

睡眠薬ハルシオンの副作用は、このようにとても深刻なものがあります。
じつは臨床試験の段階から、このようなことは分かっていて、隠蔽していたという事実があります。つまり、このような睡眠薬ハルシオンの副作用は、製薬会社の臨床試験で判明していたのですが、それを言うと認証されないので、うそをついて認証を受けて販売していたというのです。

これが発覚してからは、イギリスでは睡眠薬ハルシオンの販売は中止されました。米国でも承認取り消しの機運がありましたが、FDAは承認取り消しまではしませんでしたが、詳細な説明書きにするように指示を出しました。

睡眠薬ハルシオンの副作用に対して、諸外国では上記のような厳正な処置が取られましたが、日本では、そんなことはなかったかのように売られ続けています。つまり、なんの問題もない不眠症の治療薬という認識があるのです。日本での使用量は、世界市場(125億円)のうち6割(75億円)に相当するといわれています。睡眠薬ハルシオンは、ほとんどが日本で使われているわけです。

なぜイギリスが睡眠薬ハルシオンの販売を、完全に禁止したのか、よく考えてみる必要があります。日本でも、心ある医師は、睡眠薬ハルシオンの副作用や危険性(リスク)を熟知しています。そういった精神科の医師は、あえてハルシオンを処方せずに、もっと安全なレンドルミンやリスミーを処方したりします。ただし安全なだけに、ハルシオンほどの即効性に欠けるという問題点もあります。

睡眠薬ハルシオンの副作用や依存症を中心に述べてきましたが、同じ超短時間作用型のアモバンも副作用があります。マイスリーも副作用があります。

アモバンは、ハルシオンとほぼ同様の作用があり、苦いという特徴があります。
とにかく唾液からも腹からも苦さがこみ上げてくるのです。

マイスリーの副作用は、ハルシオンやアモバンほどではありませんし、効果も弱いようです。ただインターネットで検索すると、マイスリーの副作用として「夢遊病」がヒットしますので、やはり危険な部類に入るでしょう。

睡眠薬ハルシオンの副作用の被害を受けないためには、まず患者自身が賢くなるべきです。警告や患者用説明書において、説明が不十分という問題もありますし、ハルシオンの危険性を伝えないまま、処方する医師もいるようです。

しかし今はインターネットもありますし、自分で調べる時代です。
インフォームドコンセントという言葉があるように、受動的ではなく、自分から十分な説明を求めていくことも大切です。

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